新潟から古民家を移築しています。

日向市の平岩地区です。柱や梁の構造材と言われる家の骨組みを司る木材が半端にです。半端ない。柱は全てケヤキ(木の王様!)梁は松とケヤキ!そして圧巻は差鴨居。二尺をゆうに超えるケヤキ。いや〜これ、今の時代、手に入らんわ。こんな材が触れて建築屋として幸せです。

百数十年前に建てられた古民家がまた移築再生される。すごくないですか?木材の質もそうですが、100年経っても建て直しが出来る工法って、どんな最新の金物工法でも敵わないと思います。かなうはずがありません。

だって、1,000年続いた日本の木造伝統工法ですものね。70年の歴史の建築基準法より優れているのは歴史からみて明らかでしょう。(現に50年前の建築基準法での木造住宅は質が悪い)

木材も伐採後、時間の経過と共に100〜200年をかけて徐々に強度が増すことがわかっています。あ、もちろん自然乾燥させた場合の木材です。人工乾燥させた木材は、リグニンやセルロースと呼ばれる成分が溶け出し、木が本来持っている粘り強さや曲げ強さなどが失われます。(実際、大工さんが加工すれば分かります。人工乾燥木材は明らかに粘り強さがないです)

そんな、良いとづくめ(寒さは現代の断熱工法で解消しましょう!)の古民家が空き家のまま朽ちていく姿、もうみたくありませんね!

皆さんももし、空き家古民家持ってたら(又は知ってたら)近くの古民家再生協会や行政の空き家担当課、などに一報入れて下さい。もしかしたら、良いアイデア見つかるかもしれません。